8月1日
ナオさんに「他に女性ができたの?」と詰め寄ると
違うよ、と否定し、私を家に戻す理由を細かく説明し始めた。

私がこれ以上ここにいれば、いずれ世間が騒ぎ出すこと。
そして、私がそろそろ会社に出社しないとまずいこと。
時間的に限界だといわれた。

私は納得できなかった。
いまさら、社会に復帰できるのか?
到底、考えられなかった。
私の脳裏には
会社を休みすぎて、クビになっているかもしれない、
と現実的なことがふとよぎった。

その夜は、最後ということで、
ナオさんは、ずっと朝までエッチしようといった。
そして、昨日とは違う錠剤の媚薬を与えられた。
私は不審に思っていたから「合法な薬なの?」と
ナオさんに聞いた。
ナオさんは「当たり前じゃないか」と言った。
私はまだ、疑っていたけど、
昨日の快感が忘れられず
今日が最後だし・・・と思い、飲み干した。
ナオさんも私が飲んだのを確認すると
ナオさん自身も飲み干した。


飲んでから少したつと
また、昨日のように体全体が熱く、そして
エッチがしたくて仕方なくなった。
ナオさんも燃え上がっていたようで、
私たちはベッドの上ですぐ交わり始めた。

媚薬とはよく言ったものだ。
また、この世のものとは思えないほどの快感が
私を襲った。

もう、媚薬なしのエッチなど、考えられなかった。
それほど、媚薬はすごかった。

私はまた、快楽に身をまかせて、「もっと」と
腰をくねらせ、彼が突くたびに、うなった。
イクたびに、頭の中はフラッシュが光り、
強烈な快感とともに、私は奇声をあげた。

その夜は何時間エッチをしていただろう?
ただの雄と雌になりずっと抱き合ったまま、セックスしていた。
「愛している」と彼に何度も言った。

これが最後だなんて思いたくなかった。

8月4日
家に帰る日が来た。
白々と明けるまでずっとナオさんとエッチをしていた。
そのまま、早朝に「今から送っていくよ」といわれ、
ナオさんは車で私のアパートまで送ってくれた。

ナオさんとこうして毎日会うのも最後だと思うと
なんだかさびしくなった。
はじめはあんなに逃げたかったのに、
数日住んだだけで、もう、帰りたくなくなっていた。
不思議だった。

また、ナオさんに女が出来たのかもしれないという疑いも少しあった。
ナオさん専用の部屋には私は入れてもらえない。
あそこで何の作業をしていたかなんて
検討もつかない。
ほかの女の子にメールしていたのかもしれないな、
と密かに思った。
私の前にも同じように監禁された女性がいたのだろうか?
きっといただろう。
これからも、いるかもしれない。
いろいろ考えた。

涙が出た。
車から降りるとき、「またね」と声をかけた。
ナオさんは「またな。連絡する。」と笑顔で言った。
家に帰ってきた。
8月6日
一週間ほど、あけていたせいか、部屋がくさかった。
会社に行く気にはなれなかったが、
朝一番に電話をした。
病気ということになっていたから
「だいぶよくなったので、月曜には行けます」と報告した。
会社からは「ゆっくり療養したら?」
といわれました。
・・・辞めてほしいということかな。 
とりあえず「大丈夫です」と言って、電話を切った。

携帯電話の電源を入れたら
ミキコから心配メールがたくさん入っていた。
朝一で「心配かけてごめんね。いろいろあって」とメールした。

パソコンを久しぶりに開くと
弘さんからのメールが来ていた。
なつかしかった。

ナオさんからの「おかえり」メールが来ていた。
写真も添付されていた。
最初にレイプされたときの写真だった。
「キレイに撮れた写真をメールで徐々に送るね」と書かれていた。
変な気持ちだった。
あんなに嫌悪を感じていた写真なのに、
見た瞬間、体がエッチしたくて熱くなった。
しかも昨日、夜通しでエッチしたのに・・・。
完全に私の体は壊れている、そう思った。
8月9日
 ナオさんの家から自宅に帰って来れたのに
なんだか気分が暗かった。
思い出すことといえば、ナオさんがした
卑猥な行為と感触だった。
今考えると、妄想だったのか、現実だったのかわからなくなる。

でも、あの感触がもう一度味わいたくて
一日中、自分の性器を指で触っていた。
イっても、イっても、イった感触がしなくて
物足りなさを感じていた。

そんなことをしている自分が情けなくなって
涙が出ていた。

ナオさんに抱かれたい・・・
一度、調教された体は、なかなか元には戻らなかった。

私はナオさんにメールを送った。
「もう一度、私を監禁してください」

返事はなかった。
8月18日
会社にいくと
みんなにびっくりされた。
大丈夫?といろんな人に何度も聞かれた。
私は、心配かけてすいません、とみなに言ってまわった。
久しぶりの会社は、とても疲れる場所だった。
私の居場所なんて、ないように感じた。
そして、みんなに見られていることが
とても苦痛に感じた。
もう、辞めようかな、と考えていた。

ミキコにも久しぶりに会った。
私の顔色がすごぶる悪いらしく
「ほんとに体調治ったの?」と心配され
「電話も切ってあるし、本当心配したんだよ!」
と怒られた。
私はたくさん話がしたかったけど
会社ではすることもできず
結局「熱がひどくて」としか言い訳できなかった。

会社から帰ってくると
ナオさんからメールが来ていないか、
即効でパソコンを開けたけど
何もなかった。
急いで携帯からナオさんに電話した。
出てくれなかった。
心の中にぽかんと穴が開いたみたいになって
私は絶望の中に沈んでいった。
やっぱり私を捨てたんだ、
ほかに女が出来たんだ
と悪いことばかり頭に浮かび
こんな私にしたナオさんを憎んだ。

夜は、ナオさんのことを思い浮かべ、
また、手で自分の性器を何時間も触ってみたけど
体の中のモヤモヤがどんどん大きくなって
苛苛が募っていっただけだった。

誰かとセックスしたい。
イキまくりたい。
ただそんなことを考えていた。
8月20日
ナオさんからメールをが来た。
ナオさんは今日会おうと言った。
外で会わないか?といわれ
私は同意した。

待ち合わせ場所に行くと
ナオさんがいた。
数日会わないだけなのに久しぶりに
会った気がした。
食事をするとすぐにホテルへ直行した。

ナオさんは
「yukiがほしがっているもの わかってるよ。」
と媚薬を見せた。
私は動揺を隠せず、うろたえた。
ナオさんは「飲めよ」と口移しで
薬を私の口に流し込んだ。
私はごくりと飲んだ。

体が火照り始めた。
もう、快楽以外には何も考えられなかった。
ナオさんと何度もキスをしているだけで
私は絶頂に達しようとしていた。
ナオさんも久しぶりの私の体を堪能しているようだった。

ナオさんが、「ホントyukiの体、イイよ。最高。」
と恍惚とした表情で私を抱いた。

ナオさんからもらったくすりが
ヤバイ薬じゃないかと
だんだん疑い始めた。
もう、ナオさんに会うのはよそう、
これ以上、かかわるのは、よそう、
本気でそう思った。

8月23日
 ナオさんに会わないでおこうと決めたけど
でも・・・
ナオさんと会わないことで
私はなぜか精神的にダメージを受けていた。

人の目が気になったり、
ただ、電車に乗っただけで
息切れがしてしまったり。
眠れなかったり。

媚薬の副作用なのだろうか?
わからない・・・。
不安でますます沈んでいった。

そして・・・少し気づいていることがあった。
生理が遅れていた。
8月26日
ナオさんの代わりを探そうと
メル友をまた募集した。
体目当てでもいいと思った。
誰かに抱かれていないと不安で仕方なくて。

でも、たくさん来たメールに
なぜか心引かれる人がいなくて・・・。

いつもナオさんと比較して
却下している自分がいた。
やはり私にはナオさんでないとだめなのだろうか。
8月27日
不安でどうしようもなくて、
やはりナオさんに電話してしまった。
ナオさんはすぐ出てくれて
私はナオさんに「今すぐ会いたいの!」
とわがままを言った。
ナオさんは「どうした?」と心配してくれたけど
会うことは出来ないといわれた。
どうしようもない不安に包まれ
私は泣き出した。
ナオさんは困惑したようだった。
8月29日
ナオさんと会えないだけで
世の中が終わりのような気がした。
あんなに私を愛してくれたのに
今はつれない。
ナオさんに女がいる女がいる女がいる・・・
頭の中でずっとそればかりぐるぐる回って
嫉妬で狂いそうになった。
その夜、ナオさんのマンションまで、いこうとしたけど
場所がいまいちわからなかった。
いったいどこに私は監禁されていたのだろう。
深夜に私は外をうろうろ徘徊していた。
もう、ナオさんのことしか頭になかった。
8月30日
ずっとずっと気づかないふりをしていた。

でも・・・気持ち悪いし・・・
熱っぽいし・・・
何より生理がこない。

これって妊娠したのかも。

検査したほうがいいのだろうか。
ただえさえ、不安定な私の心はさらに真っ暗な闇に落とされる。

きっと気のせいだ
きっと気のせいだ
きっと気のせいだ

ありえない。
9月へ 


 
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 


 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


 
  
 

 
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