9月2日
検査を自分でした。
妊娠していた。
ナオさんの子供。
ほんとに?
何度も見たけど、何度見ても陽性は変わらなかった。

私の中にナオさんの子供がいる。
どうしていいかわからず
途方にくれていた。
何も考えられない。

9月6日
ナオさんの子供が出来た。

産みたい。
本能的にそう思った。

ナオさんに言わなければ・・・・
そう思っているけど
ナオさんとは連絡がつかない。

電話をしても出ない。
今日はメールをした。
重大発表があると。

返事は来るのだろうか?

9月8日
ナオさんから一向に電話がこない。
メールも。
あんなに愛してくれたナオさんは
どこへいってしまったのだろう?

そんな中、子供は日に日に大きくなる。
ナオさんにその事実を伝えられないまま
私は現実に雁字搦めにされていく。

ふっと闇の中を歩いているような気になる。
真っ暗な先には何があるのだろう?

9月11日
 ナオさんに会った。
私はナオさんに「子供ができた」と打ち明けた。
ナオさんはびっくりして言葉がでないようだった。
「・・・どうするの?」と数分後につぶやいた。
私は「産む」と答えた。
ナオさんは黙った。
長い沈黙の後、
「ごめん。」と彼は私の目を見ないで言った。
「俺、定職についてないし・・・子供育てていくなんて・・・無理だよ。」
彼は苦しそうにつぶやいた。
それは「堕胎しろ」ということを指していた。

きっと、いい返事はくれないと
そう思っていたけど、やはり言葉で聞くと、傷ついた。
涙が出た。
私はもう冷静ではいられなくなっていた。
私は泣きながら、ナオさんをなじりはじめた。
「愛していると言ってくれたじゃない。」
「なんで?」って何度も言った。

「ナオさんを愛しているからこそ、
結婚して子供を生みたい。
私と子供といっしょに生きてほしい。
私を少しでも愛しているなら、お願い。」
私は、段々ナオさんに懇願していた。
情けなかったけど、そうするしかなかった。
泣きながらナオさんにすがった。

ナオさんは、それでも変わらなかった。
それどころか、ますます、冷たい言葉を
私に浴びせた。
「何度言われても、これだけは譲れないよ。無理だ。」

私の中で何かが壊れた気がした。

「産めないのなら、私警察へ行く」
無意識のまま、泣きながらそう言っていた。
「私をレイプして監禁したこと、全部言う。写真もあるし。」
私は彼を脅した。
ナオさんは私を凝視した。
殺されるかと思うくらい、怖い顔をしていた。
でも、今の私には怖いものなどなかった。
ナオさんは「わかった。好きにしろ。」と投げやりに言った。
「結婚して」私は彼をさらに追い詰めた。
彼は何も言わなかった。

帰り際、
「連絡とれなくなったら、ばらすから。」私は彼に言った。
彼は「逃げないよ」と顔をこわばらせていった。

私は、ナオさんと結婚する。
きっと幸せになる。絶対。


1年後の10月へ
 
 
 

 
 

 
  

 
 
 


 
 
 
 
 
 
 
 

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